EBSスナップショット(VSS対応)タスクは、Windows Volume Shadow Copy Service (VSS) を使用して、実行中のWindowsのEC2インスタンスにアタッチされたEBSボリュームのスナップショットを取得します。AWS Systems ManagerのRun Commandを利用して、AWSEC2-CreateVssSnapshotドキュメントを実行します。
このジョブを実行するためには、以下の準備が必要です。
- AWSアカウント連携のバージョンが6.0以上である必要があります。権限の更新に関しては以下のページをご覧ください。
- 対象となるEC2インスタンスでVSSスナップショットを取得できるようにするには、IAMロールの設定及びVSSコンポーネントのインストールが必要です。詳しくは以下のページをご覧ください。
タスクを作成する手順は以下になります。
- ヘッダーのメニューから「タスク」-「EC2」-「EBSスナップショット(VSS対応)の作成」をクリックします。
- タスクの一覧が表示されます。作成したタスクはこの画面から編集や削除することができます。最初は0件ですので作成タブをクリックします。
- 条件を入力し保存ボタンをクリックしてください。
画面の項目の説明は以下になります。
※タスクの名前(タスク名)はスナップショットにつけるタグに使用します。日本語を含むタスク名を設定するとエラーが発生するため、タスク名には日本語を含めないでください。また一部の記号も使用できない場合があります。
作成したEBSスナップショットにつけるタグに使用できる変数
タグのValueに変数を使用して値を設定することができます。利用できる変数は以下の通りです。
作成したEBSスナップショットにつけるタグの上限
作成したEBSスナップショットにつけられるタグの上限は50個です。ジョブ実行時に50個を超えるタグをつけようとするとエラーになります。EBSスナップショットタスクでは、Name、cm-Task、creation_infoの3つのタグを必ず付与します。コピーするタグ、タスクの設定画面で指定したタグと合わせて50個を越えないようにご注意ください。
作成したEBSスナップショットの世代管理に関して
ジョブで作成したEBSスナップショットにはcm-Taskというタグがついています。値はそのEBSスナップショットを作成した作成したタスクの名前が入ります。バックアップ元のEBSが同じで、かつcm-Taskタグの値が同じEBSスナップショットの中で世代管理をしています。別のタスクで作成したEBSスナップショットや手動で作成したEBSスナップショットがジョブの世代管理で削除される、といったことありません。
タスク名を世代管理に使用している関係でタスク名を運用中に変えた場合はそれよりも前に作成したEBSスナップショットが世代管理の対象から外れますのでご注意ください。
cm-TaskタグがないEBSスナップショットはジョブで削除されることはありませんので、作成したEBSスナップショットを残したい場合はcm-Taskタグを削除してください。
作成したEBSスナップショットの復元に関して
作成したEBSスナップショットからボリュームを復元したい場合は公式サイトのドキュメントをご覧ください。
- VSS 対応 EBS スナップショットからボリュームを復元する
- 以前のスナップショットを使用した Amazon EBS ボリュームの置き換え
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ebs-restoring-volume.html
ジョブ実行時の注意点
以下の場合、ジョブが失敗します。
- VSSスナップショットの取得に必要なIAMロールがアタッチされていない、または権限が不足している場合
- EC2インスタンスにVSSコンポーネントがインストールされていない場合
- EC2インスタンスが実行中でない場合